すべての経験は社会で活きる。関心の赴くまま積極的に行動しよう

株式会社オリエンタルランド 上田 佳祐さん

2017/05/17

立教卒業生のWork & Life

OVERVIEW

経済学部を卒業し、今はオリエンタルランドで働いている上田 佳祐さんからのメッセージです。

社会の仕組みや 企業活動に関心

高校時代に野球部に所属していたため、東京6大学野球に憧れを抱いていました。そのため指定校推薦枠があった立教大学の経済学部を志望し、入学しました。経済学部を選んだのは、以前から人やお金が動いていく社会の仕組みや企業活動に関心を持っていましたので、そういったことを大学で専門的に学べたらいいなと考えたからです。
愛知県から上京した際には多少の不安はありましたが、入学してみると自然に仲間にとけ込むことができました。サークルはインカレのバトミントンサークルに所属。各大学によってカラーもあり、違う雰囲気の仲間と話すことで自分の世界も広がりました。この時の仲間とは今でも一緒に飲みに行っています。

アルバイトと海外旅行の日々

1年次の8月から約4年間、老舗の鰻屋さんでアルバイトしました。ご主人と女将さんとアルバイトという人員構成だったため、自分たちが核になって働くという意識で動くことができました。常連のお客さんへはどのように接していくべきなのか、新規のお客様にリピーターになっていただくためにはどのような会話をすればいいのか、常に自分の頭の中で考えながらサービスをすることを意識しました。アルバイトとはいえ、実際のビジネスの場に身を置くことで、「仕事ってこういうものだ」ということを自分なりに理解することができた貴重な時間だったように思います。
アルバイトで得たお金は、主に海外旅行に使いました。訪れた国は10カ国以上。特に印象に残っているのは、ガウディの建築と食文化が素晴らしかったスペインと、人々がたくましく生きていたカンボジアです。学生時代の旅行は、予算が限られている分、交通費や宿代、食費をいかにやりくりしていくかというのが醍醐味。バックパック一つで出かけて、自分ですべてをマネジメントできることが面白かったです。計画通りに進まないことも多々ありましたが、臨機応変に行動する力もつきました。学生時代の海外経験はとても貴重だったと思っています。

陸前高田の漁業の現場で自らの消費行動を見直す

ゼミは、国際経済をテーマにした研究会に所属。半年に1回、京都の立命館大学や東北大学、横浜国立大学などの拠点に出向き、プレゼンテーションとディベートを行いました。どのような見せ方をしたら伝わるか、どのような資料が有効かを追求した準備の過程や、実際のプレゼンテーションやディベートの場での体験の一つひとつが社会に出てから役立っています。
課外活動としては、陸前高田でのボランティア、秋田での農業体験が心に残っています。陸前高田で初めて漁業の現場に行った際、自分が日々食べているものがどのような過程を経て届けられているかを知っておくべきではないかと痛感したんです。ちょうど食の安全性が問われていた時期だったため、どのような作り手がどのような思いで届けているかを知り、自分の消費活動を決めたいと思うようになりました。高校の時から関心を持っていた社会の仕組みについての問題意識を、実際の自分の生活の中に取り入れて行動できるようになったのは、こうした経験が大きいと思っています。

日本の良さや文化を発信したい

就職について意識し始めたのは、当時は12月解禁でしたので3年次の8月くらいでした。少しずつウェブテストの対策を始め、キャリアセンターのセミナーにも参加。友達と図書館でエントリーシートを見せ合い、学び合いました。10月からはOB訪問も開始。エントリーシートを見ていただきアドバイスを頂きました。最初は面識のない社会人にお会いするので緊張しましたが、やはり同じ大学の先輩ということで安心感がありました。
業種としては、日本の良さや文化を発信できるメーカーを中心に回っていましたが、日本の良さの一つに「サービス」というものがあると気づきました。特に、オリエンタルランドが運営するテーマパークには、アトラクションの技術的なハード面でも、抜きん出たサービスを提供するソフト面でも、日本の良さが集積していることに気づき、興味を抱きました。入社して4年目。現在は、スーパーバイザーとしてパーク内のレストラン3店の責任者を務めています。サービスの最前線で学んだ経験を生かし、よりゲストに喜んでいただけるような展開を追求していきたいと考えています。

プロフィール

PROFILE

上田 佳祐さん

株式会社オリエンタルランド
フード本部フードオペレーション部
経済学部経済学科2014年卒業

※本記事は、大学新聞社による「就活支援ジャーナル」(2017年5月発行)の記事を再構成したものです。記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。

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