公開映画上映会、トークショー「ドキュメンタリー映画『音、鳴りやまぬ。』鑑賞、監督?出演者によるトークショー」
INFORMATION
2020年以降のコロナ禍において、日本各地のお祭りや地域行事は中止を余儀なくされた。豊島区に今も残る3つの無形文化財——長崎獅子舞、冨士元囃子、雑司が谷御会式——もまた、活動自粛に追い込まれた。『音、鳴りやまぬ。』(2022年)は、コロナ禍における豊島区池袋の3つの無形文化財に携わる人々を対象としたドキュメンタリー映画であり、東京ドキュメンタリー映画祭奨励賞を受賞した作品である。作品では、コロナ禍に加え、少子高齢化や担い手不足に直面し持続が危ぶまれてきた無形文化財の担い手が、パンデミックをどのように乗り越え、またその中でどのように「まつり」の価値や意味、そして自らの経験を再発見していったのかが描きだされている。
本企画の狙いは、本学の「地元」である豊島区の祭礼を対象としたドキュメンタリー映画を、市民?学生とがともに鑑賞し、身近にある伝統芸能や祭礼が都市の地域社会に対して果たしてきたことを深く知り、当事者の経験を共有することにある。本企画では、映画上映後に映画監督と3人の映画の「主人公」である祭礼?芸能継承者たちを招き、映画撮影の「その後」について語り合ってもらう。豊島区の伝統芸能?祭礼継承の当事者、そして日本各地で伝統芸能の撮影を続けてきた映画監督が、それぞれの視点から、都市の祭礼や人間社会の危機と芸能の関係、そして伝統芸能?祭礼の未来について対談をする。これを通じて、学生や市民が、都市における地域文化や「地元」意識、伝統芸能の可能性について深く学び、向き合うための機会を創出することを目指す。
講師
映像作家、映画監督、合同会社長岡活動写真館代表社員、株式会社エヴォリューション取締役
長岡 参(ながおか まいる) 氏
日本の伝統芸能に関するドキュメンタリー映像制作に従事する。また伝統芸能をポップでカジュアルなものとして再生?発信するための動画プラットフォーム「みんなの伝芸」の企画運営を行う。監督作品に長編ドキュメンタリー映画『鬼ヶ島の祭』『産土』『あわうた』『音、鳴りやまぬ。』など。札幌国際短編映画祭?最優秀ドキュメンタリー賞、London independent film festival最優秀長編映画賞(2022)、東京ドキュメンタリー映画祭奨励賞(2024)ほか受賞歴あり。
豊島区無形文化財?雑司が谷御会式継承者
関口 正朗(せきぐち まさあき) 氏
ドキュメンタリー映画『音、鳴りやまぬ。』の主人公の一人。雑司ヶ谷鬼子母神御会式連合会副会長、大門宮元講の講元。御会式参加者の窓口として、複数の講のとりまとめや地域での継承活動、ワークショップの講師なども務める。
豊島区無形文化財?冨士元囃子継承者
本橋 健(もとはし たけし) 氏
ドキュメンタリー映画『音、鳴りやまぬ。』の主人公の一人。本学体育会女子バスケットボール部ヘッドコーチも務めている。
豊島区無形文化財?長崎獅子舞継承者
山岸 佑司(やまぎし ゆうじ) 氏
ドキュメンタリー映画『音、鳴りやまぬ。』の主人公の一人。幼少の頃より長崎獅子舞を学び、若手継承者の一人として次世代の担い手を育てている。
司会
本学アジア地域研究所所員、文学部史学科超域文化学専修教授
橋本 栄莉
詳細情報
名称
対象者
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料
【定員】
400名
※定員に達した場合はご入場いただけませんので予めご了承ください。